病院・医院のオンライン診療の解説
オンライン診療とはなんですか
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オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンのビデオ通話アプリを利用して、自宅などから医師による診察や薬の処方を受ける方法です。 これには触診ができないなどの制限があるため、原則としてかかりつけの医師によって、対面診療と適切に組み合わされて実施されます。 また、医師がオンライン診療が不適切と判断した場合は利用できません。
オンライン診療のビデオ通話アプリとはなんですか
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オンライン診療では、病院が指定するビデオ通話アプリで診察を受ける必要があります。オンライン診療専門のビデオ通話アプリ、例えば「CLINCS」や「curon」などもありますが、 病院によってはWeb会議システムの「Zoom」や「Skype」だったり、「LINE」などで受けることもできます。それを利用するためにはアプリのダウンロードが必要な場合もありますが、ほとんどの アプリはブラウザでもできます。また「CLINCS」や「curon」ではクレジットカードで支払いまで行えるため、会員登録が必要です。
対面診療と適切に組み合わされるとはどういうことですか
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オンライン診療は、オンラインでの受診と通院を組み合わせたハイブリッド型サービスです。基本的に、3回に1回は実際に病院に通って診察を受けることが必要とされています。 例えば、1月にオンライン診療を受け、2月もオンライン診療を受けた場合、3月は対面での診療を受ける必要があります。 そのため自宅から通える範囲の病院をお探し下さい。
オンライン診療が不適切とはどういう場合ですか
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緊急性の高い(ひどく具合が悪い)症状の場合、本人確認ができない場合などです。一般的にオンライン診療に向かないと言われる診療科もありますが、疾患内容や医師の考え方にもよるため一概には言えません。
オンライン診療が向いているのはどういう場合ですか
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慢性疾患でいつものお薬が欲しい場合、経過が順調な場合などです。一般的にオンライン診療に向いていると言われる診療科もありますが、疾患内容や医師の考え方にもよるため一概には言えません。
オンライン診療の流れ
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- 普段通院している病院のホームページでオンライン診療を行っているか確認します、またはオーミングでオンライン診療を行っている病院を検索します。
- 準備をします。病院の指定する方法でオンライン診療の予約をし、アプリのダウンロードや保険証のアップロード、問診などに答えます。
- 診察を受けます。このとき、3分から5分程度医師より先に入室しておくとスムーズです。
- 病院の指定する方法で支払いをします。アプリからクレジットカードで支払いが行えるところもあれば、銀行振込の場合もあります。
- 薬を受け取ります。いつもの薬局でオンライン服薬指導を受けて自宅に薬を郵送してもらうこともできますし、 薬が早く欲しい場合は処方箋を自宅近くの薬局に送ってもらい、自分で薬を受け取りに行くこともできます。そうするとその日に薬がもらえます。 処方箋の有効期限は交付された日を含めて4日間のため、その間にお薬を受け取る必要があります
オンライン診療に必要なものはなんですか
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- パソコン、スマホ、タブレットなどのデバイス
- ビデオ通話アプリ
- 保険証やマイナンバーカード
- お金やクレジットカード
オンライン診療は原則としてかかりつけ医が行います
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オンライン診療は原則としてかかりつけ医が行います。かかりつけ医とは、患者様と既に直接的な対面診療の関係がある医師のことです。 しかし、例外的にかかりつけ医以外がオンライン診療を行うケースもあり、それは医学的情報の提供と医師・患者様の合意がある場合や、 かかりつけ医を持たない人がかかりつけ医を持つため、「診療前相談」を通じてオンライン診療が適切と判断され合意された場合に許可されます。 そのため、オンライン診療は初診と再診に対応しているところや、再診にしか対応していないところがあります。 また初診では、麻薬や向精神薬の処方は禁じられています。患者様の基本的な健康情報が不明な場合は、精神神経用剤や糖尿病用剤など特に注意が必要な薬の処方、および8日以上の薬の処方も禁止されています。
費用
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オンライン診療の診察に関する費用は、初診は対面診療より安く、再診の場合は対面診療と同額になります。しかし、トータルでは対面診療より高くなるケースが多いようです。 例えば、診察に関する費用の他に、病院のシステム予約料が1000円、お薬の郵送費が800円の場合、1800円高くなります。 費用を抑えるには、可能であればZoomなどの無料のビデオ通話アプリを選択すると病院のシステム予約料が安くなるかもしれません。また、処方箋を自宅近くの薬局に郵送してもらい自分で取りに行くと郵送費がかかりません。
保険診療と自由診療
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オンライン診療には対面での診療と同じく、保険診療と自由診療があります。保険診療では健康保険が使え、決められた自己負担額で診察を受けることができます。 自由診療では10割負担になるものの、医師が長時間アドバイスしてくれたり、より健やかになるための診療を受けることができます。
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